三枚のイラストからビットコインの投資及び将来を考える

三枚のイラストからビットコインの投資及び将来を考える

とある英語フォーラムから3枚のビットコインに関する面白いイラストを見つけました。この3枚のイラストはビットコインに対する異なる観点、行動を取る人々のことを描いたものです。ビットコインをどう投資するかやビットコインの未来について改めて考え見直すきっかけになると思います。それでは、イラストの英文を説明しながら一枚ずつを見ていきましょう。ビットコインの常用英語やスラングの参考になれば幸いです。

ビットコインを所有している・いない人の心理

このイラストはビットコイン投資に関して3種類の人々の心理を描いています。

(一行目)PreCoiner : ビットコインを購入したいけどなかなか手を出せない人たち

It’s too expensiveビットコインが高すぎと思い、買う勇気がなかなか出ません。
Oh, no, it is dyingビットコインが大きく下落した時に、ビットコインがもう終わりだと思い、手を出せません。
I’m too lateビットコインの価格がまた大きく上昇、自分がもう遅いと思い、手を出せません。

このような人々はいつも買うか買わないかで迷い、ビットコインに参入する機会と勇気がなかなか見つかりません。結局買えずにビットコインが上昇する時に、ただ後悔するだけです。

(二行目) NoCoiner:ビットコイン不信で、ビットコインの未来がないと確信している人々

It’s a bubbleビットコインが上昇する時に、「これがバブルだ」、「いずれ破壊するだろう」と言います。
I knew it would dieビットコインが大きく下落した時に、「これがいずれ破滅すると前から知っていたよ」と言います。

このような人々はいつもビットコインについて否定的なことを言い、ビットコインを買いません。

(三行目) Bitcoiner : ビットコイン信者で、購入後売らずに所有し続けて、ビットコインが下落した際、また追加で購入する人々

HODLビットコインが上昇する時も下落する時も売らずに保有し続けること。HODLは英単語HOLD(保っておくという意味)のスペルミスで、2013年12月18日にあるビットコインのフォーラムでGame Kyuubiという人物が、「I AM HODLING」というタイトルの書き込みがありました。それはスペルミスだったが、その後ビットコインの世界ではHODLが有名なスラングとして定着しました。どんな時でもビットコインを売らずに所有し続けるという意味です。
BTFD “Buy the F-ing Dip”の略で、ビットコインの価格が大きく下落した時に、安い価格でまた追加購入すること。これもビットコインや仮想通貨のコミュニティーで有名な単語になっています。

買う勇気がない人やビットコイン不信な人はビットコインが消滅する可能性があると思っていますが、10年以上歴史を持つビットコインは、何度も大きく下落した時にビットコインの消滅論が出ていましたが、その後低迷期を乗り越えて、以前よりも遥かに”成長”しました。

10年以上歴史を持つビットコインは価格が平均年間200%で大きく上昇してきました。上記イラスト3種類の人は結果的にビットコインHODLERが勝ち取りました。結論として、ビットコイン投資に参入しなければチャンスも遠ざかります。

2021年9月7日、中南米の国エルサルバドルは世界初、ビットコインを法定通貨として採用しました。また、他にも複数の国はビットコインを法定通貨にすることを検討していると報じられています。

今ではビットコインの認知度がすでに高くになり、デジタルゴールドのような資産として捉えられ、決済にビットコインの使用が認められる場所が増え、さらにいくつかの国でビットコインのETF(上場投資信託)が上場或いは上場申請中とのニュースも報道されました。
ビットコインが世界に浸透しつつあり、それ自体が消滅する可能性が非常に小さいと思います。

ビットコイン所有者と百万長者は過去、今、未来での比較
(2010~2030)
I’m a millionaire
僕は億万長者だ
(2010~2030)
I’m a bitcoiner
僕はビットコイン所有者だ
(2040)
He’s a bitcoiner
彼はビットコイン所有者だ
(2040)
They say he has a whole coin
彼が1コイン丸ごと持っているそうだよ。
(将来ビットコインが全世界に広く普及し、価格が非常に高くなり、ビットコイン一枚を丸ごと所有するのは極めて少数の富裕層になります)

このイラストはビットコイン信者が描いたビットコインの明るい将来で、早期からビットコインを所有している人は長期的に保有した結果、価格が大きく上昇し、将来物凄いお金持ちになることを描いています。

もしビットコインが広く普及し、ゴールドのような資産になるだけではなく、通貨としても世界に浸透すれば、ビットコインの価値が非常に大きくなると予想されます。マイニングによってビットコインの発行上限が2100万枚と決まっており、この数が全世界の商取引と金融資産に取り換える状況になると、相当な価値に匹敵します。

ビットコインが誕生した早期にサトシ・ナカモトと頻繁に交流したハル・フィニー氏は2009年に、ビットコインが世界中で使われる決済システムになるとすれば、その価値は「全世界にある財産の合計と同じであるべき」と考えを述べ、将来1ビットコインは1000万ドル(約10億円)に相当すると予想していました。将来とてつもないほど高価になる”優良株”と思えば、宝くじを買う感覚で自分の余裕資金である程度買っておいたほうが賢明だと思います。 

仮想通貨参加者の階層

このイラストもビットコイン信者はビットコインの明るい未来、ビットコインがすごく高価になり、沢山な人々はビットコインの関わり状況によって階層社会になっていることを描いています。このピラミッドの各階層について下の順より説明していきます。

NoCoinerビットコインやアルトコインを所有していない人。
ScamCoiner将来性のない仮想通貨を主に投資、所有している人。このようなアルトコインは詐欺のようなもので、人々に投資させ、いずれ価値がゼロになり、消えていきます。
ShitCoiner他と比べ優れている特徴を何にも持たない仮想通貨を主に投資、所有している人。このようなアルトコインは長期的にはあまり値上がりはしない、最悪の場合消滅する可能性があります。
Trader主に頻繁に仮想通貨を売買し、あまり長期所有しない人。仮想通貨は短期間で暴落と暴騰することがよくありますので、暴騰する時に目標の利益が出たら早々利益を確定すると、暴騰による大きなチャンスを逃しているのはよくあります。反対に暴落する時に、損切りで損失が出ます。結果的には、長期所有している人と比べ、あまり儲けていません。
Altcoinerビットコイン以外に優れている特徴を持ち、長期的にはビットコインと共存できる仮想通貨を主に投資、所有している人。このような仮想通貨を保有することで、大きなリターンを期待できます。
Minerビットコインや仮想通貨をマイニングする人。マイニング報酬として、仮想通貨が貰えるので、マイニング設備と消費電力のコストを引いて、利益になります。
Hodlerビットコインを購入し、どんな状況でも売らずに所有し続ける人。ビットコインは基本的に価格が長期的に上昇し、最終的にはHODLER達がこの世界でお金持ちになるとビットコイン信者は確信しています。

この3枚のイラストは全部ビットコイン信者がビットコインの明るい将来を描いたもので、ただ彼らの思い込みかもしれませんが、ビットコインは将来人類の金融資産と決済用通貨として世界を制覇する可能性があり、前述のようにビットコインがその時に非常に高価になると予想されます。読者の皆さん、自分が将来ビットコインの階層社会ピラミッドの頂点に立つために、ビットコインを自分のリスク許容範囲で購入し所有しませんか?

ビットコインに投資するなら、以下のことをアドバイスしたいと思います。特に日本の不利な税制下(関連記事「世界各国の仮想通貨税金まとめ」を参照)では、取引する時に税金を減らすことに注意する必要があります。
※投資にはリスクがあります、下記はあくまでも筆者の見解であり投資を行う場合個人の責任において行ってください。

  1. 投入資金が自分の余裕資金で、このぐらいの損失でも自分の生活に大きなダメージがないことです。
  2. 日本の税制から短期の頻繁売買に向いていない、できれば長期所有 (HODL)。ビットコインの歴史の中で、短期間で暴騰したこともよくあり、短期売買で利益を確定したら、その暴騰を逃す可能性は高いです。頻繁に短期売買するより、長期に所有し続けたほうは利益が大きくなる傾向です。
  3. 損切りはしないこと(HODL)。株や為替のような投資では、損失がさらに拡大すると予測した場合はよく損切りを実行しますが、ビットコインの場合は長期間で見ると、価格が大きく上昇(傾向)してきました。損切りせずに待てば価格がいずれ回復します。また2021年現在、日本の税制では仮想通貨の損失を確定申告しても来年に繰り越すことができないので、損失の確定をなるべく遅らせて、利益が出る年に利益と相殺するのも節税になります。
  4. あまりにも下落しすぎたら、追加購入すること(BTFD)です。
  5. レバレッジ取引をしないこと。仮想通貨のレバレッジ取引とは、為替の証拠金取引のように、少額の証拠金で何倍金額の仮想通貨を売買でき、リターンがより大きくなる可能性があると同時に、実際の値動きより何倍の損失になりえます。仮想通貨の値動きがほかの金融商品より激しいことが既に過去のデータで示しているのでロスカットされる可能性は非常に高く、あまりレバレッジ取引をお勧めしません。レバレッジをかけるなら、精々2、3倍程度を限度にすることです。

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