仮想通貨投資管理会社ETC Groupは、6月7日にロンドンとパリのアクイス(Aquis)取引所でビットコインETP(Exchange Traded Product : 上場取引型金融商品)の取引を開始すると、同社は6月1日に発表しました。取引所内の商品シンボルはBTCEになります。ここで言う取引所は仮想通貨専門の取引所ではなく、株や債券、先物等を扱う伝統的な取引所です。
海外記事「Bitcoin set to debut on Aquis Exchange in London and Paris」によると、BTCEは英国で取引される最初の暗号通貨ETPになります。
ETCグループのブラッドリー・デューク最高経営責任者(CEO)は、この商品は投資家によって「インフレーションに対する効果的なヘッジ」として使用されると述べました。
世界中の機関投資家はビットコインや他の仮想通貨の間接的な投資需要が高まっており、ETCグループは100%仮想通貨とリンクしているETP商品を提供してその需要に応えようとしています。その流れの中に、ビットコインのETPをロンドンとパリのアクイス(Aquis)取引所で上場することは重要な一歩です。
北米では、今年2月18日に史上初となる仮想通貨ビットコインの上場投資信託(ETF)が、カナダのトロント証券取引所に上場しました。アメリカでは今、ファンド発行者が米国証券取引委員会(SEC)にビットコインの上場投資信託(ETF)を承認するよう説得しています。現在、米国証券監督当局によって6つの注目のファンドが審査中で、最初の決定は今月下旬に予定されています。
このように、伝統的な取引所で仮想通貨のETPやETF商品は上場することによって、市場参加者は徐々に仮想通貨が投機的資産であるという見方が減り、効果的な分散投資対象として、特にインフレーションヘッジという目的の投資が一層広がると予想されます。